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学校事務職員労働組合神奈川(がくろう神奈川) web「連帯」

組合紹介と相談・加入に関するご案内

学校事務職員労働組合神奈川(がくろう神奈川)川崎支部より

組合紹介と相談・加入に関するご案内

 
 

○がくろう神奈川って?

「学校事務職員労働組合神奈川」(がくろう神奈川)は、神奈川県内の公立小中特別支援学校で働く学校事務職員でつくる、学校事務職員のための労働組合です。「自らの労働条件は自らの手で」を合い言葉に、学校事務職員の労働条件を向上させるとともに、より良い行政・学校運営を求め活動しています。
 また、川崎においては所属組合員で「川崎支部」として活動し、川崎市教委当局との労使交渉や組合員職場における課題解決、ニュース発行など、川崎独自の課題について取り組みを行っています。
 川崎の学校現場では川崎市教職員組合(川教組:日教組加盟)が最大組合ですが、これとは主張や立場を異にし、組合員の自発性に基づき運営する上部団体を持たない独自・独立組合です。
 小さな組合ですがその小回りの良さを生かし、風通しが良く組合員ひとりひとりの意見を尊重する組合、組合員ひとりひとりの困りごとに寄り添う組合、組合員みんなで支え合える組合です。
 

○労働組合だから出来ること

 私たち労働者は労働組合をつくりこれに加入することで、自分たちの権利を守り、労働条件をより良くすることが出来ます。
 雇う人を決め給与額を決められる立場にある雇用主に対して、その給与により生活を成り立たせなければならない労働者は、ひとりひとりでは弱い立場にあります。これは民間に限った話ではなく、処分の濫用や雇い止めの横行、パワハラや過剰業務の押しつけ、人事評価制度の導入・強化といった形で、私たち公務職場でも同様の問題があります。
 そうした問題に対し労働者同士が、お互いを守り合い、雇用主の不当な施策や言動を正し、全体の労働条件向上に向けて協力し取り組むのが、労働組合です。
 日本の労働法制の基本は、労働組合の存在が前提。「労使交渉」についても個人ではなく労働組合に対して保証しています。私たち地方公務員についても同様で、自治体当局は労働組合(地方公務員法上は「職員団体」)からの適法な交渉申し入れがあった場合、応じる義務があります。私たちがくろう神奈川川崎支部も、そうした仕組みに基づいて市教委や職場校長と交渉を行っています。
 

○問われる労働組合の意義と現在

 そんな労働組合ですが、中には本来の役割を投げ捨て、労働者の立場に立つことなく逆に雇用主の代弁者とさえ映るような組合も少なくありません。
 近年でも電通、パナソニック、三菱電機などが違法な長時間残業をさせてきたとして書類送検され、また過労自殺が起きていますが、いずれも社内には大きな労働組合が存在します。過剰な成果主義とノルマが不正会計を招き経営危機に至った東芝にも、大きな労働組合が存在します。労働組合が本来の役割を果たしていれば問題は防げたはず。しかしいずれも「労使協調」で有名な組合でした。
 本来の役割を投げ捨てた「労働組合」は雇用主にとって、長時間労働も業務負担増も労働条件の改悪も、時に首切りさえも、労働者の代表の名の下に承認してくれる都合のいい存在。逆に私たち労働者が必要とする労働組合ではありません。
 大きな労働組合だからといって頼りになるわけではないのは公務職場でも同じ。当局との親密さばかりをアピールし、まともな要求ひとつできない組合に入っても意味はありません。当局にただ従うのではなく労働者の立場に立ち切り、言うべきことを言い正すべきことを正す、頼れる労働組合が必要です。
 

○がくろう神奈川は労働条件でも職場の課題でも、頼れる労働組合です

 がくろう神奈川と川崎支部はこれまで、一方的な業務押し付けを許さない取り組みや事務室設置などを進め、成果をあげてきました。
 学校事務職員の業務負担は年々増大しています。がくろう神奈川川崎支部はそうした動きに対し唯々諾々と受け入れることなく、業務負担増に反対して市教委当局との間で交渉を尽くし、何度も押し戻してきました。
 また、職場では少数である学校事務職員は、過重な業務負担や雑用を押し付けられたり、事務室を物置や通路代わりにされたり、不正常な業務執行を強いられたりすることも少なくありません。パワハラや嫌がらせに発展する場合もあります。
 がくろう神奈川川崎支部はそうした相談があれば、学校事務職員の立場に立ってハッキリ物申す労働組合として、当事者に寄り添い問題解決に取り組みます。校長と交渉を持ち解決に導いた実績も多く、職場での規定力もある組合です。 
 

○具体的な取り組み

 主要な取り組みは労働条件に関する市教委当局との交渉です。賃金、休暇等の権利、人事基準、業務問題など、様々な課題に取り組んでいます。
 近年で最大の課題となったのは、学校事務職員の人事異動サイクルを7年から3年に短縮するという人事異動基準の一方的改悪に対する取り組みです。川教組が反対ひとつせず受け入れる中、多くの学校事務職員の反対の声を背に受け取り組み、1年半近くにわたり労使交渉を拒否し続けた市教委当局の法的根拠の誤りを指摘し、ついに将来にわたる同課題での労使交渉実施を確認しました。異動基準そのものの復元や改善には至っていませんが、「交渉なくして改善なし」。対市教委当局で実効性のある交渉を持てるのは、がくろう神奈川川崎支部をおいて他にありません。
 また、学校現場での過重または不当な業務の押しつけやパワハラ・暴言などのハラスメントに対しては、組合として責任を持って対応します。当事者任せではなく組合として対応することで個々の組合員を守るとともに、役員が当該の学校に出向いて校長交渉を持ち、課題解決に導きます。
 全国的に進められている「学校事務の共同実施」=「共同学校事務室」やそれにつながりかねない施策(川崎では「学校業務相互支援事業」)については、学校事務の人員削減や非正規雇用化、センター化や外部委託、ひいては廃職につながるもので、強く反対しています。日教組・川教組はこの施策を推進していますが、学校事務の未来を閉ざす施策を推進するのは理解に苦しみます。川崎支部と川教組の主張の最大の違いのひとつです。
 事務室は川崎支部の結成当初から、強力に取り組んだ成果により得たものです。川崎支部が出来るまで川崎の事務室設置率は1割にも満たない状況でした。それに対し「全ての学校に事務室を!」と掲げ最重要課題として取り組み、ほぼ全校への設置を勝ち取りました。しかし個々に見ると環境が後退している学校もあり、引き続き取り組んでいます。
 

○がくろう神奈川の特徴

◇特定の上部団体や支持政党はありません。個々の組合員の意思に基づき、労働者の立場に立った組合活動・労働運動を進めています。
◇労働強化・業務負担増に反対します。学校事務職員への業務負担増に対し唯々諾々と受けることはせず交渉を尽くし、事務職員への新業務導入の動きを何度も押し戻してきました。
◇学校事務職員のための労働組合です。少数職種の事務職員は、弱い立場に置かれがち。困ったことや苦しい立場にあるとき、疑問に思うことがあるとき、相談に乗り対応します。改善のため組合として校長と交渉を持つこともあります。
◇臨時的任用・任期付・非常勤・再任用職員も加入しています。不安定な雇用のもと、苦しい立場に置かれがちな非正規雇用職員の労働条件改善や雇用の確保は、最重要課題のひとつです。
◇他県の学校事務職員の労働組合と「全学労連」を組織し、全国的な学校事務職員課題に取り組んでいます。また、県内の他の公務員労組や民間労組とともに「神奈川県共闘」を組織し、相互に支援・連帯し合っています。
 

○がくろう神奈川への疑問に答えます

Q:なぜ川教組とは別に組合をつくっているのですか?
A:川教組では教員が圧倒的多数で、学校事務職員はごく少数。考え方や取り組みも教員中心です。教員と事務職員とでは賃金も職務内容もまったく違います。そのため、学校事務職員の労働条件は学校事務職員自身の手で改善するしかないと考え、別組合を組織しています。
また、前述の通り「共同実施」などでの主張の違いや、労働組合としての取り組み姿勢における差も、別組合である理由です。
Q:川教組より組合員が少ないようですがなぜですか?
A:増えてほしいですね(笑)
ひとつには学校事務職員だけの組合ですから、同じ職場の分会長などが直接勧誘できる川教組に比べ、接点が限られるという点があると思います。もうひとつに、川教組しか組合がなかったところに別に結成したので、川教組から悪宣伝をされた過去があります。そういった影響もあり、多数となることが出来ていません。
私たちとしては、主張や立場が間違っているから少数に留まっているわけではないと考えています。また、少数だからこそ組合員ひとりひとりに寄り添った活動ができるという良さもあります。
Q:小さな組合に加入すると職場や学校事務職員の間で浮いたり孤立したりしませんか?
A:杞憂です。職場の教員の多くは川教組に加入していますが、ほとんどは「周りが入っている」「先輩に入れと言われた」「訳の分からないうちに入らされた」といった理由で加入しているのが実態。組合への所属意識も薄く、学校事務職員が他の組合に入っているからといってどうこう言ってくる教員はまずいません。
学校事務職員同士でも、がくろうに入っているという理由で偏見を持つ人はごく一部。組合にかかわらず仲良し同士は仲良し同士です。
そもそも、加入組合を理由に個人に対して陰口を叩いたりどうこうするなんて陰湿なことは、まともな人ならすることではありません。
Q:ろくに仕事もせず文句ばかり言っている人たち、といった噂を聞いたのですが。
A:がくろう神奈川の組合員も同時にひとりの学校事務職員。単数校勤務で仕事をしなかったら溜まった仕事のツケは自分に帰って来るだけですし、複数校勤務なら人のサガとして相方に迷惑はかけたくない。ですので、普通に当たり前の仕事はしていますよ。
ただ、本来学校事務職員が担当したり押し付けられたりするべきでない仕事は受けない場合が少なくありませんし、担当業務が過重であれば見直しを求め管理職と交渉を持つこともあります。業務負担増には反対という姿勢で市教委当局ともきっちり交渉します。
でも、これは労働組合として当たり前の姿勢。雑用も新規業務もなんでもどんどんお受けします、なんて労働組合では意味はありません。
Q:組合活動で忙しくなりませんか?
A:活動はいずれも任意。組合員には様々な活動・取り組みへの参加を呼びかけますが、強制的な「動員」などは一切ありません。
Q:組合費を払ってまで加入する意味はあるのでしょうか?
A:決して高いとは言えない私たちの給料。そこから組合費をわざわざ払うのはちょっと…という気持ちはよくわかります。
ただ、私たち学校事務職員はひとりひとりでは決して強い立場とは言えません。市教委に人事を握られ、職場では学校事務についてよくわかっていない教員出身の校長・教頭から無理難題を振られ、さらにその2人を含め圧倒的多数である教員らの集団圧力にさらされて、意に沿わない働き方や違法な働き方を強いられる。そういったことは珍しくありません。
がくろう神奈川川崎支部は、そんな学校事務職員が互いに支え合い助け合って、気持ちよく働いていける労働環境を自ら作り出していくための団体です。
ただお金を取るだけでなく、行動力のある頼れる組合です。安心して気持ちよく働き続けるため、無意味な支出にはならないと考えます。
 

○加入について

◇月々の組合費は臨時的任用・任期付職員は2,000円、常勤は給料額に応じて3,000円または4,500円です。常勤職員には別途、ボーナス期に特別組合費があります。
◇加入される方や検討している方、まずは話を聞いてみたいという方、相談したいことのある方は、下記連絡先までお気軽にご連絡ください。
 
>>> 連 絡 先 <<<
E-mail:shino3628@gmail.com
 

あなたの「おかしいな」はみんなの「おかしいな」

困ったこと・苦しいこと・疑問に思うこと 職場であったこんなこと

がくろう神奈川川崎支部にお気軽にご相談ください

 
〇定時で帰れない・帰らせてもらえない 〇そもそも定時を教えてくれてない 〇休憩時間を取れない 〇そもそも休憩時間を教えてくれてない 〇残業代を請求させてくれない 〇そもそも残業代の請求方法を教えてくれてない 〇相方の学校事務職員は上司?命令は絶対? 〇仕事が多すぎる 〇仕事を教えてもらえない 〇学校事務の仕事に専念させてもらえない 〇雑用要員のような役割が割り当てられている 〇怒鳴ったり人格否定する「指導」を受けた  〇「男だから/女だから」の役割分担がある 〇通学路当番・挨拶運動・部活顧問・委員会顧問・クラブ顧問は学校事務職員の仕事? 〇よくわからない団体に勝手に入れられた 〇よくわからない口座引落し手続きをさせられた 

※団体加入に関するご注意※

 採用時、いろいろな団体への加入が案内されます。互助会に振興会、親睦会、共済組合、川教組、研究会、弘済会……。いずれも会費や費用がかかります。となると、どれも入らなければならないのかと疑問に思う方もいるでしょう。
 このうち入らなければならないのは共済組合だけ。組合と言ってもこれは任意の団体ではなく、公的社会保険(年金や保険証)を所管する機関です。
 これに対して互助会、振興会、親睦会、研究会、弘済会は任意団体ですので、入るも入らないもやめるも自由。川教組は労働組合のひとつで、がくろう神奈川が別に存在しているように、これも加入は自由です。
 中には会の内容や会費の説明もせず任意であることも伝えないまま、共済組合や給与事務手続きに紛れ込ませて、あるいは場の空気で、加入の手続きをさせたり勝手に加入扱いにするという悪質な例もあります。4月の多忙や採用直後の数多の書類の流れ作業にまぎれて、意に沿わない団体加入や出費を強いられないよう、よく考えて決めましょう。こうした事案が生じた場合や、一旦は加入してしまったけどやめたいという場合にも、川崎支部にご相談ください。
(2021年4月 学校事務職員労働組合神奈川川崎支部)
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